シリコンバレーでインターンをしてみたいが、インターンシップのオファーを獲得するのはどれくらい難しいの?どうしたらインターンできる?具体的なステップを知りたい。
一読者の疑問
この記事ではそんな疑問に答えます。
記事を書いている私(@EngineerLifeOrg )は、日系メーカーでエンジニア職を5年経験したのち退職、私費にてMBA留学。MBA卒業後はアメリカのGAFA本社でエンジニアとして働いています。エンジニア歴10年。
本記事の内容
シリコンバレーでのインターンが難しい理由3つ
日本の大学から直接シリコンバレーは正直かなり難易度高いです。
その理由は以下の3つです。
- 就労許可を取るのが簡単ではない
- 高い英語力が要求される
- シリコンバレーの企業と接点がない
就労許可を取るのが簡単ではない
アメリカでインターンをする場合、有給無給にかかわらず就労可能なビザが必要です。
しかしそのビザの取得は通常簡単ではありません。
例えば、専門職むけの就労ビザであるH1-Bビザは毎年抽選が行われるほど応募が多くあり、抽選に通らなければ審査に進めません。
また、H1-Bビザの申請は基本的には雇用主がサポートしてくれる必要があるので、内定が決まっている必要があります。
高い英語力が要求される
英語力の壁もシリコンバレーでインターンを難しくしている要素の一つです。
当然ですが会話ができなければ仕事をするのは難しいです。
英語の要求度は職種にもよります。例えばエンジニアであれば英語力に自信がなくても専門知識でなんとかなる場合もあります。
シリコンバレーの企業と接点がない
現地企業との接点が少ないのも難点です。
日本の大学生が日本の企業に就職する際には企業説明会があったりします。
アメリカの大学でも同じような企業説明会もありますが、日本の大学生が参加するのは難しいでしょう。
ですので、まずはLinkedInに登録しましょう。
興味のある会社の関係者に手当たり次第invitationやmessageを送ってみても良いかもしれません。
シリコンバレーでインターンするためのストラテジー
シリコンバレーでインターンをするストラテジーとはズバリ、アメリカに留学をすることです。
アメリカに留学することですでに述べた3つの壁を超えやすくなります。
就労可能な制度が利用できる
留学をする上では通常FビザやJビザを取得することになります。FビザやJビザであればCPTが取得できます。
CPTはCurricular Practical Training と言い、留学生に専攻と直接関係のある職業の短期就労を許可する制度です。
この制度は卒業前までに利用できます。多くの学生は夏休みの期間にCPTを使ってインターンをします。
英語力を鍛えることができる
そもそも留学するためには英語のレベルが一定の水準に達している必要があります。
もちろん目指す大学によっても水準はそれぞれです。
それなりに名が知られている大学院に行こうと思うと、TOEFLで100点もしくは105点程度は必要になるでしょう。TOEICで言うと900点後半以上ぐらいかと思います。
留学先に合格し、留学中しっかり授業についていければ、インターンでやっていける程度の英語力はついているでしょう。
企業との接点を多く持てる
様々な企業が説明会をしに大学に来てくれます。
個別での面談が可能なセッションもあります。
担当者が正式な面接について案内してくれることもあるでしょう。
日本人向けの合同企業説明会もあります。有名なのはボストンキャリアフォーラムです。
日本からも参加できるかもしれませんが、基本的にはアメリカに留学している学生を対象としています。
多くの日本人留学生はこのBCFでインターン先を見つけます。
BCFでは日本で働くポジションが多いですが、中には海外のポジションもあります。
私もBFCでインターン先を見つけました。
シリコンバレーでインターンするための具体的なステップ
留学
まず留学しましょう。このステップもなかなか大変です。。
ここでは留学ができたとして先に進みます。
英文レジュメ
日系の場合は日本語でも良いかもしれませんが、基本的には英語でのレジュメが必要です。留学した場合だと、留学受験の際にレジュメを作成しているはずです。ベースはその時のもので良いです。留学先で学んだことや専攻の内容を追記したり、大学の就活担当者にアドバイスをもらったりしてブラッシュアップしていきましょう。
多くはないと思いますが、ページ数、フォーマットを指定している企業もあるかもしれません。念のため確認しましょう。
説明会参加
ボスとンキャリアフォーラム(BCF)などの就活フォーラムに参加したり大学主催の企業説明会に参加したりします。
BCFでは会場で面接も行われ、すぐにインターンの内定が出ることもあります。
面接準備
英語面接になるのでしっかり準備する必要があります。
まずは想定される質問を洗い出します。
シリコンバレーの企業の質問は日本の企業のそれとは大きく異なる恐れもあるのでしっかり調査しましょう。
私がシリコンバレーでインターンしたのはGAFAの一社でしたが、質問は以下のようなものでした。
Could you describe the most challenging project you had in the previous company? What was the challenge and how did you solve it?
What is the most creative work you have even done so far?
Could you describe what “XXX” is? (XXX はその分野の専門用語)
面接
面接は基本的には一対一になるでしょう。
私は採用側で面接することもありますが、グループ面接はしたことありません。
ただ、この辺りは会社によると思うので事前に調査確認するのが良いでしょう。
先輩や卒業生などにコンタクトするのも良いかもしれません。
CPT
留学中にCPTを申請します。在籍している大学側がアメリカの移民局USCISに申請しますが、時間がかかるので、早めに動き出す必要があります。
CPTには以下のような条件があります。詳細は大学やアメリカ政府に確認するのが良いでしょう。
インターンの内容が大学の選考内容と一致していること
インターン先からインターンのオファーをもらっていること
フルタイムでのCPTを1年以上行うとOPTができなくなる
インターン
ここまでくればやっとインターンできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。シリコンバレーでインターンする方法のイメージが湧いたでしょうか。
以下、この記事のまとめです。
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また、海外でのキャリアについては過去にも記事を書いています。