海外就職に英語力は必要?どれくらい英語ができる必要がある?海外就職するためのポイントを知りたい!
一読者の疑問
この記事ではそんな疑問に答えます。
記事を書いている私(@EngineerLifeOrg )は、日系メーカーでエンジニア職を5年経験したのち退職、私費にてMBA留学。留学中にGAFAでのインターンを経験。MBA卒業後はアメリカのGAFA本社でエンジニアとして働いています。現在4年目。
本記事の内容
- 海外就職に英語力は必要か?
- どのくらい英語ができればよいのか
- 海外就職のポイント
私自身アメリカで働いているので、この記事の内容も基本的にはアメリカでの事例をもとにしています。
海外就職に英語力は必要か?
結論:必要です。
海外で働くのであれば、その現地の言語はある程度使える必要があるでしょう。つまり英語圏で就職するということになれば英語力は必要です。
ほとんどの仕事はコミュニケーションの手段として言語を使うからです。
私の場合も、仕事のほとんどの場面で英語を使用しています。
例えばミーティングは基本的に全て英語ですし、メールも英語です。
その中でも特にミーティングでの聞き取りで高い英語力が要求されるでしょう。
場合によっては英語をほとんど使わないポジションもあるかもしれませんが、かなり選択肢が狭まると思います。
英語力は必要条件であっても十分条件ではない
一方で、英語は海外就職の必要条件であっても十分条件ではありません。
日本で日本語が喋れるだけでは就職できないのと同じで、言語は最低必要なものであり、働くには価値を生み出せるスキルが必要です。
私の場合はエンジニアリングがそれです。
海外就職では、その価値を生み出せるスキルをより高いレベルで求められることも多いです。
ですので英語力はあくまで必要条件であることは理解しておきましょう。
地域別 英語の必要性
アメリカ・欧州
アメリカ・欧州で働くのであれば特に高い英語力が必要になると思います。
アメリカや幾つかのヨーロッパの国では英語が母国語ですので周りのほとんどの人は英語ネイティブかそれと同等レベルの英語を話す人たちです。
特に英語の聞き取りにおいては圧倒的にネイティブの英語を聞き取る方がノンネイティブの英語を聞き取るより難しいです。(ただし、全く英語がしゃべれていなかったりなまりが酷すぎる場合を除きます。)
ですので、アメリカ・欧州で働く場合はより高い英語力が必要となる、と考えて良いでしょう。
アジア
アメリカ・欧州と比べて要求される英語力は相対的に低いでしょう。
その理由は英語ネイティブの割合が少ないことです。先程のアメリカ・欧州のケースと逆です。
ノンネイティブの喋る英語はほとんどの日本人にとってより聞き取りやすいでしょう。
例えば韓国人の喋る英語は訛り方も日本人と近いので聞き取りやすいと感じるはずです。
英語に自信がなく、特にアメリカ・欧州でなくても良い、という方には良い選択肢になるかもしれません。
但し、英語ではなく現地の言語も覚えなくてはならなくなる可能性もありますので、その辺りの調査は別途必要です。
シリコンバレー
英語に自信はそこまで無いけど、できればアメリカで働きたいという方にはシリコンバレーはお勧めの場所です。
理由はノンネイティブ(特にアジア系の移民)が多く、英語でのやりとりが比較的容易だからです。
さらに、ノンネイティブが多いためにネイティブもノンネイティブへの接し方になれています。ネイティブもゆっくり喋ってくれることがあります。
私もシリコンバレーで暮らし、働いていますが、これのおかげでずいぶん助けられています。
以前はアメリカの東海岸側で暮らしていましたが、その頃の方が周りの英語は難しかったと思います。
シリコンバレーは英語の面だけではなく、仕事や生活の面でもメリットがあるのでおすすめです。
どれくらい英語ができると良いか
どれくらい英語が出来れば海外就職可能かということですが、これは就職する地域や職種、会社にもよります。
参考として以下に、一例をあげます。
例えばシリコンバレーで一担当のエンジニアで働く場合はTOEICで900点程度が最低レベルになるのではないでしょうか。
私はアメリカにMBA留学をすると決めたタイミングでTOEICは940点ありました。リスニングは490点とほぼ満点近い点数でした。
それから2年間ほど留学に向けて英語を本格的に勉強しました。その時点で900点後半程度は取れていたのではないかと思います。
その後アメリカで2年間、大学院に通い、卒業後にシリコンバレーのテック企業に就職しました。
その状態で英語でのミーティングや同僚との会話はギリギリなんとかついていける(かいけないか)ぐらいでした。
この経験から推測するに、私のようなケース(シリコンバレーでエンジニア)ではTOEIC900点は最低レベルの英語力ではないかと思います。
海外就職のポイント
ここでは海外就職する際に気をつけるべき点について触れます。主にアメリカを意識して書いていますが、どの国で働く場合でも同じように気をつけるべきポイントがあります。
就労許可
基本的に外国で働くにはその国の就労許可が必要で、誰でもすぐに働けるわけではありません。
例えばアメリカであれば何種類かの就労VISAがあり、いずれかを取得する必要があります。
- H-1B VISA
- E VISA
- L VISA
- O VISA
- F VISA (OPT)
- J VISA (OPT)
就労許可についてはその国それぞれが規定していますので調査してみることをお勧めします。
留学・インターン
通常、日本の大学や企業から直接海外の企業に就職・転職するのはハードルが高いです。
そこでお勧めは現地に留学し、そこでインターンを取ることです。
これは少なくともアメリカでは有効なケースが多いと思います。
アメリカでは就労VISAの獲得が大きな問題となりますが、留学&インターンはそこをクリアしやすいです。
また、インターンとして採用されることはいきなりフルタイムで採用されることよりはハードルが低いはずです。
そして、インターンからフルタイムに行くのも、ゼロからフルタイムより容易だと思います。
私はこのパターンでアメリカでの就職にこぎつけました。
時間とお金はかかりますが、条件が許す方にとっては良い選択肢になり得ると思います。
英語力・専門性のバランス
スキル面で言えば、英語力と専門性をバランスよく高めていく必要があります。英語力だけでもダメですし、専門性だけでもダメです。
もう少し正確にいうと英語力と専門性をバランスよく高めるのが最もコスパが良いと思います。
極端な話、専門性が無茶苦茶高ければ英語力は低くてもやっていけるでしょう。
有名な学者や天才プログラマーと呼ばれるような人たちです。
コミュニケーションの多少の問題も専門性の高さがカバーしてくれます。
一方で日本でそこそこ活躍できる程度のエンジニアであれば専門性を極限まで磨くよりも英語をある程度のレベルにする方が楽ですし、実際それで海外でやっていける場合があります。
私のケースがそうです。私自信専門性にそこまで自信があるわけではありませんが、最低限の英語力を身につけることで海外で働くことができました。
お勧めの英語勉強法
お勧めの英語勉強法については以下の記事に詳しく書きました。
まとめ
いかがだったでしょうか。海外就職について参考になりましたでしょうか。
以下、この記事のまとめです。
- 海外就職に英語力は必要か?
- 結論:必要です。
- 英語力は必要条件であっても十分条件ではない
- 地域別 英語の必要性
- どのくらい英語ができればよいのか
- 海外就職のポイント
- 就労許可
- 留学・インターン
- 英語力・専門性のバランス
- お勧めの英語勉強法
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