エンジニアとして海外就職を目指しているが、英語に関して不安がある。どれくらいの英語力が要求されるのかを知りたい。
一読者のギモン
この記事では、エンジニアが海外で働く際に必要となる英語力はどの程度なのか、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングそれぞれについて解説しています。
本記事の内容
- エンジニアが海外で働くために必要な英語力とは
- リスニング 要求度 ★★★★★
- スピーキング 要求度 ★★★★
- リーディング 要求度 ★★
- ライティング 要求度 ★★
- まとめ
この記事を書いている私ENGINEER LIFE管理人は、現在GAFA(のうちの一つ)本社でエンジニアとして働いています。
エンジニアが海外で働くために必要な英語力とは
リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングがそれぞれ、海外で働く場合にどれくらい要求されるか、または苦労するかについて解説します。海外就職を考えている方は、どのスキルを伸ばすべきかの参考にしてみてください。
リスニング
要求度 ★★★★★
目標レベル TOEIC L495 TOEFL iBT L25
周りを見てもそうですが、日本人が海外で働く場合、リスニングで最も苦労するはずです。ですので、要求度は最も高く、最重要です。目標レベルはTOEICリスニング満点、TOEFL iBTでリスニング25点としました。私はこのレベルで渡米し、2年の留学を経験したのち現地採用で海外就職を果たしました。
この目標レベルくらいの方が海外で働いた場合、どのような感じになるかというと、以下のような感じです。
- よく話をする相手(上司、チームメンバー)となら一対一で会話がなんとか成り立つ。聞き返し等は必要。
- 会議になるとディスカッションについていくのはとても困難。特に大きな会議で顕著。
私の場合は2年の留学があったので、英語そのものやディスカッションにある程度慣れた状態で就職することが出来たので、それに助けられました。それでもリスニングでは入社当初かなり苦労しましたし、就職後3年たった今でも十分ではありません。
海外就職を目指すのであれば、リスニングを中心に勉強計画を立てた方が良いと思います。
スピーキング
要求度 ★★★★
目標レベル TOEFL iBT 23
リスニングよりはマシです。なぜなら、スピードはこちらがコントロールできるし、プレゼンなどのシチュエーションでは事前練習も可能だからです。目標レベルはTOEFL iBT スピーキング23点としました。
この目標レベルくらいの方が海外で働いた場合、どのような感じになるかというと、以下のような感じです。
- よく理解できている仕事内容については辿々しくも説明できる。
- ミーティング、プレゼンも少し準備をすれば乗り切れる。
- 事前準備範囲外の質問がくるとうまく回答できない。
- 理解の薄い内容、担当でない内容についての説明がうまくできない。
- ちょくちょく聞き返される。
- たまにスルーされる。
リスニングよりはマシとはいえかなり苦しみます。ミーティング等でうまく説明できないと、スルーされ、悔しい思いをすることもあるかもしれません。
リスニングと合わせて重要ですので、発音や英会話等、リスニングと共に強化する勉強を組み込むことをお勧めします。
ライティング
要求度 ★★
目標レベル TOEFL iBT 20
リスニング、スピーキングと比べると一気に要求度は下がります。目標レベルはTOEFL iBT W20点としました。私はTOEFL W28点程度とっていました。英語そのものよりもビジネスに適した文章を作れるか、という点が大事かもしれません。
要求度が下がる理由は、リスニングやスピーキングと違い、ライティングはOfflineでの作業となるからです。単語や文法もその都度調べれば良いです。また、難解な英作文をしなければならないシチュエーションはほぼありません。メールでのやりとりは簡易な英語で良いのでそんなに困りません。
試験で点を取らないといけない、という状況でもない限り、英作文を海外就職のために勉強する、というのはあまり必要ではない気がします。
むしろ、レポートやプレゼン資料を効果的に作れるか、といったスキルの方が重要な気がします。レポートやプレゼンが論理的に構成されている、説明が簡潔、要約が的確、といったことです。これらのスキルは英語そのもののトレーニングとは言えないかもしれませんが、やっておいて損はないと思います。
リーディング
要求度 ★★
目標レベル TOEIC Reading 400 TOEFL iBT 20
最後をリーディングとしました。正直そんなに困ることはないです。業務の中で、うんうん悩むような文章が出てくることはほぼありません。またライティングと同様、Offlineでできる作業なので、分からなければ少し時間をかけて読んだり、調べたりすることは出来ます。業務を効率的に進めるのに、早く読める、読み疲れない、という意味で鍛えておくに越したことはない程度です。
ただし、ミーティングでブリーフィングがその場で配られて、その場で読まないといけない、というような特殊な状況が想定される場合は、重点的に訓練しておいた方が良いかもしれません。
まとめ
今回の記事のメインのメッセージは、とにかくリスニング最重要、という点です。私がこれから海外就職を目指すなら、よりリスニング重視の勉強計画をすると思います。これから海外就職を目指す方の参考になれば幸いです。
私自身どのように、海外で働けるレベルの英語を習得したのか、についての記事を近々アップしようと思います。出来次第、こちらにリンクを貼ります。
また、英語については過去にも記事を書いています。
海外でのキャリアに興味のある方へは以下の記事もおすすめです。
[…] 前回の記事エンジニアが海外で働くために必要な英語力とはではどのような英語力が要求されるか、について解説しました。それを念頭に、この記事では、私自身どのように、海外で働けるレベルの英語を習得したのか、について解説します。 […]